滝行をなぜするのか

まず最初に、滝行をする際の着衣は白と決まっております。白い装束というのは無垢の象徴であり、僧侶が拝むときは内に着る白衣から下着まで皆白色着用ということになっております。

滝行の真の目的は「即身成仏」を目指すものであり、今生きているこの身のまま仏の境地に至るというものです。
そのために、「身口意(しんくい)」の三修行をしていきます。
 
「身」とはこの身をもって仏の姿となる印像のこと、「口」とはお経や真言、お題目を唱えることで仏となる、「意」とは座禅や阿字観のように心で念ずることで仏となる、というものです。
密教の「身口意」は三密(さんみつ)と呼ばれており、この三つを整えて一つにすることを目的としております。
 
滝行は精神統一・精神強化をご利益と思われている方が多いですが、自分一人の救済のみにとらわれるのではなく、あくまでも仏道の修行の一つだということを忘れてはいけません。    


真言宗 光堯庵 (ひかりぎょうあん)

みんなの街の身近なお坊さん 高野山真言宗大師教会広島教区光堯庵支部 光堯庵 (ひかりぎょうあん) 千葉堯温 〒729-3102 広島県福山市新市町相方116-2 TEL:080-5818-4881 メール leaf.1000.leaf@gmail.com

0コメント

  • 1000 / 1000