今では仏壇の無いご家庭というのも多くなってきましたが、信仰するのが仏教であればご先祖様供養をするとなるといつかは仏壇が必要となってきます。
仏壇というものを簡単に説明すると、仏様を祀る壇であり、そこにはご先祖様や近しい故人の方、それにその家の鎮守仏様もいらっしゃることになります。
お寺でよく見かける大きな仏様を祀ってある壇のご家庭サイズ、と言ったらわかりやすいでしょうか。
そんな中、気付いたらお供えやお花、故人の愛用品、位牌などでいっぱいになっていることが多いと思います。
やはり仏壇は自分自身のご先祖様をお祀りしているわけですから、ごちゃごちゃとさせずにすっきりとさせるに越したことはございません。
仏壇がごちゃごちゃしていたり汚れていたりすると、その家の運気まで下がって家の中自体がよどんだ空気になってしまうことがあります。
汚い場所に仏様を安置して、その仏様は喜ぶでしょうか?その家の鎮守までもが汚れてしまって、どんどんと家は汚れていくことになります。
・まずは位牌を見て下さい。数は多いでしょうか?33回忌または50回忌が終わった御位牌はございませんか?
位牌が多くて困っていたら繰り出し位牌か過去帳形式にするとよいです。
33回忌や50回忌までいった位牌を対象に移行していくとよいでしょう。
新しい仏様でも位牌ではなく繰り出し位牌や過去帳形式でも問題ありませんが、まずは自分の家の菩提寺へご相談してみてください。
繰り出し位牌とは中に薄い木の板が何枚も入っており、そこに故人の戒名を一緒にいれてひとつにまとめることができます。
上の屋根に当たる部分が外れて、そこから出し入れすることができる仕組みです。
回忌法要をしたい場合はその対象となる故人の札を一番前に出すことで通常の位牌とおなじように供養できます。
ただし、中には5~6枚しか入らないことをご承知おきください。
次に、過去帳はお経本のような蛇腹になっていて多くの戒名を記入することができますが、回忌法要の際に対象となる故人の戒名だけではなく隣のページの別の戒名も見えるようになりますし、専用台がないと不安定となります。
・亡くなった方の愛用品は仏壇の中に入れるよりも、仏壇のわきにそっと置いておくほうがすっきりと見えます。
小さな棚やテーブルを置いてそこに飾っておくとよいでしょう。
・神社仏閣のお札は仏壇の中ではなく神棚や綺麗な場所に目線よりも高くしてお祀りすることがよいです。
・お供えするお花は花瓶の高さ二個分の位置に花の先がくるようにすると綺麗に見えます。
ただし、最初に花瓶のサイズも大きすぎず小さすぎずで仏壇に合ったサイズを選んでおく必要があります。
お花の量もすっきりとシンプルにするとよいでしょう。
・仏壇の上には物を絶対に置かないこと。
見た目から重い感じになります。
・仏壇にお供えしたものをさげるタイミングは、お供えした時に点けた線香が消えたらさげてよいです。
・見た目すっきりさせるには、香炉・線香立て・ろうそく立て・おりんを仏壇の中に入れず、仏壇に備わっている引き出し式の台や別の経机に置いて使用してください。
仏壇の中でろうそくを使用すると、中に熱がこもってその結果、熱や火で火事になることもあります。
もしくは、お供え物やお花に引火してしまう可能性もございます。
そんなこんなで、少しずつでも仏壇を綺麗にしていくと、きっと仏様も喜んで自分自身の幸福につながっていくことでしょう。
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