今日は旧暦でいうと5月5日となり、端午の節句にあたります。中華圏では端午節(端午节)といい、中国四大伝統祝日の一つで、今日から三連休になります。端午節の日付は旧暦に基づいて決まるものですので、太陽暦に当てはめると毎年変わり、2022年の端午節は6月3日から6月5日まで3連休になります。
中国の端午節とは龍への崇拝や屈原、伍子胥と曹操に対しての記念からくるものとされています。
中国の端午節は2000年余りの歴史を持つ庶民の祝日で、昔の中国では病気払いなどのため、色なイベントが行われていました。
例えば、龍船競い、粽を食べたり、石黄酒を飲んだり、蒿や菖蒲を掛けたり、巾着をつけたりします。今では、多くの習慣やイベントが重視されないため、消えかけています。
中国の端午節と日本の「端午の節句」は両方とも「端午」という言葉を使っていますが、どう違うのでしょう?
日本の端午の節句は、奈良時代から続く古い行事です。中国からちまきを食べる習慣を取り入れた上に、柏餅も食べるという習慣を加えて発展しました。また、菖蒲を屋根につるして魔除けにしたり、刻んでお酒に混ぜて、飲んだり、お風呂に入れて菖蒲湯にしたりしていたのも中国と同じです。
違うのは日本の「端午の節句」が「男の子の節句」や「こどもの日」として定着され、祝うことです。鎌倉以降の時代になると、「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであること、また、菖蒲の葉の形が剣を連想させることなどから、端午は男の子の節句とされました。鎧、兜、刀、武者人形や金太郎・武蔵坊弁慶を模した五月人形などを飾り、こいのぼりを立てるのが現在の典型的な祝い方です。
ちなみに、中国の「子供の日」は6月1日になります。
春節、清明節、端午節、中秋節は中国の四大伝統的な祝日と言われています。
また他にも労働節、国慶節という大型連休もあります。
日本以外の他の国では旧暦に従ったイベントが数多く存在しており、仏教行事も旧暦によるところが多いのです。
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